作成日:2024/08/20
建設キャリアアップシステム 一人親方の登録
元請企業や上位企業からCCUS登録をするよう言われたけど、何からしたら良いか分からない、そもそも本当に必要なの?とお困りの一人親方様はいらっしゃいませんか?
今回は、一人親方のCCUS登録手続においての注意点、登録するメリット・デメリットについて解説します。
一人親方もCCUS登録が必要
CCUSには「事業者登録」と「技能者登録」の二種類がありますが、どちらの登録が必要になるかは一人親方としての立場や働き方によって異なります。
@特定の事業者に所属せず技能労働者として雇用される立場(=上位事業者との契約が雇用契約の場合)
⇒技能者登録のみが必要
A請負契約を結び施工体制に事業者として登録される立場(=上位事業者との契約が請負契約の場合)
⇒事業者登録・技能者登録の両方が必要
なお、@のような働き方をしている場合、労働者として雇用保険等の適切な社会保険への加入が必要になります。
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一人親方は事業者登録も必要?
一人親方がCCUS登録をする際にかかる費用は?
一人親方が登録を行う場合、費用面での心配があるかと思います。
一人親方の登録にかかる費用は下記の通りです。
【事業者登録】
●登録料・・・0円
●管理者ID利用料(毎年1回支払いが必要)・・・2,400円
【技能者登録】
●登録料・・・4,900円(詳細型)・2,500円(簡略型)
事業者登録料については、従業員を使用する個人事業主や法人に比べて掛かる費用が少なく設定されています。
また、技能者登録には「簡略型」と「詳細型」の二種類がありますが、一人親方の場合は「詳細型」での登録がお勧めです。「簡略型」の場合、費用を抑えられる反面、労災特別加入の情報が登録できない、資格情報が登録できずレベル判定が受けられない、といったデメリットがあります。
もし既に「簡略型で登録してしまった」という方も、登録料の差額を支払うことで詳細型への移行が可能です。
【参考】
建設キャリアアップシステム公式HP「CCUSについて」
一人親方がCCUS登録をするメリット
一人親方がCCUS登録をすることで次のようなメリットがあります。
@施工能力の証明に繋がる
CCUSは技能者の職種や立場、施工に従事した現場などの情報を網羅的に管理・蓄積していくシステムです。
登録を行うことで、これまで「どんな現場」に「どのような立場」で「何の作業に従事」してきたかが一目瞭然となるため、自身の経験や施工能力を証明することに繋がります。
A適切な一人親方としての証明ができる
近年、社会保険への加入逃れを目的とした「偽装一人親方」の増加が問題視されており、そのような一人親方を建設現場から排除する動きが強まっています。
2022年に改定された「社会保険の加入に関する下請指導ガイドライン」においては、一人親方のあるべき技能レベルとして、キャリアアップシステムのレベル3(シルバーカード)相当が望まれるとしています。
実際に、レベル2未満の一人親方を現場に入場させないとする元請企業も増えており、今後一人親方として働いていくうえで、CCUS登録とレベル判定は必須であると言えます。
【関連記事】
実力ある一人親方が今すぐCCUSレベル判定をするべき理由
一人親方がCCUS登録をするデメリット
一人親方がCCUSに登録する場合、次のようなデメリットがあります。
@登録手続に時間がかかり、通常業務に支障が出る
従業員を使用しない一人親方が登録を行う場合、すべての工程を自分で進めていく必要があります。マニュアルの確認、申請資料の用意・加工、申請書の作成と、登録完了までに時間がかかってしまい、その分通常業務に支障を来すこともあります。
A運用に手間がかかる
CCUSは登録したら終わりではなく、適正に運用していく必要があります。新しい現場に入る際は施工体制や作業員名簿への登録が必要ですし、5年毎の更新や、毎年の管理者ID利用料の支払いも忘れることはできません。
登録後放っておいたら、いつのまにかアカウントが停止され現場に入れなかった、という事例もありましたので、登録後もこまめに管理をする必要があり、それを「手間」と考えられる方も少なくないでしょう。
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