2022年8月に公布された経営審査事項(経審)の改正が、2023年1月1日より施工されています。
この改正により、建設キャリアアップシステム(CCUS)を全現場に導入した元請を対象とした加点項目が新設されました。
具体的な内容を見ていきましょう。
対象となる工事
直近の事業年度に請負った全ての建設工事(元請工事に限る)が対象となります。
(審査基準日以前1年以内の元請工事が対象です)
ただし、軽微な工事は対象から除きます。
対象の建設工事においてCCUSを導入した場合に加点対象となりますが、民間を含む全ての工事で実施したか、もしくは公共工事のみの実施かによって評点が異なります。
・民間工事を含む全ての現場において実施した場合→15点
・全ての公共工事において実施した場合→10点
必要な措置
必要な措置は次の3つです。
@CCUS上での現場・契約情報の登録
ACCUS上に就業履歴を蓄積できる体制の整備(直接入力によらない方法)
B誓約書の提出
@については、CCUSを現場に導入する際に必須となる登録です。
【参考となる記事】
元請必見!CCUS現場利用のフローとCCUS導入支援サポート
Aについては、カードリーダーや顔認証システム等を現場に設置し、CCUSと正しく連携して就業履歴を蓄積できるようにする必要があります。
Bについては、経審の申請時に提出する書類となります。
いつから
2023年8月14日以降を審査基準日とする申請で適用されます。
審査基準日以前1年以内の工事が対象となりますので、決算時期によっては2023年1月現在においてもCCUS導入状況が問われることになります。
また、CCUS未登録事業者の場合は導入前にまずCCUSへの新規登録等が必要になるため、余裕を持った計画が必要となるでしょう。
建設業サポートデスク
建設業サポートデスクでは、これから建設キャリアアップシステムを導入しようしている元請の方等を対象とした、導入支援サポートを行っています。
建設キャリアアップシステムの認定アドバイザー等の専門家が現場導入に必要なCCUS上の登録等をレクチャーし、スムーズな導入ができるようサポートします。
また、建設キャリアアップシステムへの新規登録をはじめ、既登録者へのレベル判定や、紛失したカード・ログイン情報の再発行等、各種手続き代行サービスを行っていますので、建設キャリアアップシステムについてのお困り事があれば、ご相談ください。
※サポートや手続き代行等は全て有料となります。
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