建設業コラム
建設業コラム
作成日:2022/12/01
CCUS普及と活用に向けての今後の取り組みについて〜国土交通省〜



建設キャリアアップシステムの登録技能者数が100万人突破


2023年から「あらゆる工事でCCUS完全実施」を掲げている国土交通省の大臣会見において、今後の建設業界とCCUS(建設キャリアアップシステム)の取り組みについての発表がありました。

建設業サポートデスクでは今後「業界共通の制度インフラ」となるCCUS(建設キャリアアップシステム)の普及と活用に向けてCCUS行政書士・CCUS認定アドバイザーが全力でサポートします。


【斉藤大臣会見要旨】
建設キャリアアップシステムを技能者の処遇改善につなげていくことが重要と考えています。
この建設業界に入って働いてキャリアを積んで技能経験を積んでいくことによって給与が上がっていくのだと。
そのことをしっかりこのキャリアアップシステムで社会の皆さまにも認めていただきたいし、実際にそうなる。
こういうことをしっかり作り上げていくことが重要だと思っています。
技能者の能力評価を手当に反映する企業独自の取組みの水平展開とともに、先ほど申し上げた、レベル別の賃金目安を示す取組みを進めてまいります。
ある職種で経験、技能によって、レベルが4つに分かれています。
これを段々上がっていくことになりますが、そのレベル別の賃金目安を示す。
そういうことも取組みを進めていきたいと思っています。
また、利用者の増加に伴って、現場管理の電子化や効率化に向けた取組みも
重要となっています。

これを踏まえて、今回の総合経済対策において、利用者のコスト低減や書類の
電子化に取り組みます。

このような取組みを通じ、このシステムが「業界共通の制度インフラ」となることで、
重層下請の問題、また、いくら労務単価を上げてもそれが下請業者に行き渡らない、
そういう問題。

こういう建設業が長年抱えてきた様々な課題解決に活用されることを期待しています。
国土交通省としては、今年8月に設置した「持続可能な建設業に向けた環境整備検討会」に
おいて、引き続き、システムの発展的な活用の可能性をしっかりと検討してまいります。

私も40数年前に建設業に入って、入社したらすぐ建設現場に派遣されました。
その頃は土曜日まで働く、日曜日になんとか休ませてほしいと要求しているような段階でしたので、土曜日は当然働くわけですが、土曜日の夕方になると、
いわゆる職人の親方「職長」さんが、我々社員を捕まえて、その頃は建設業界の事を「お店」と呼んでいましたが、「あんたらお店から大した給料もらってないんだろ。
今日は俺がご馳走してやる。」と言って、職長さんに連れていかれて土曜の夜は
ご馳走してもらうと。
そのような毎週でした。
ですからその時は現場で働く人たちはそれなりに処遇されていたと実感していました。
ところが現在は全くそういう状況ではなくなってきていると聞いています。
なんとか建設現場で働くことで技能を身に着け、一人前の職人になっていく。
そのことが豊かな生活につながっていく。
ということをなんとしても、ある意味で昔の状態に戻したいと言ったらおかしいのですが、今、大変厳しい状況にある中、職人さんたちが誇りをもって働く現場を作っていきたい。
そういう意味でこのCCUSは何としても成功させたいと思っています。


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